友人佐伯との合作。全力でメモ書きです。
佐伯(ブレイク視点)→卓(ギル視点)の順番です
 
 
たいしたことはないですが不健全です。そのうえ不愉快になるとおもわれます 。
さきにあやまっておきますごめんなさい

 
 
 
 

後ろから半ば無理矢理彼の中に侵入すると、快楽によるものなのか苦痛によるものなのかはわからなかったが、
彼は、あ、とか、う、とか、声にならない声を上げた。痛いのが好きなのかと問うと、
彼はかぼそく「いやだ」と答えたので、私はできるだけ乱暴に奥を突いた。
あ、あ、あ、と上ずった声で喘ぎながらも、彼はだらしなく腰を動かし続けていた。
どうしようもない男だと思った。が、私はこの行為に及んでいる自分のどうしようもなさも重々承知していた。
「君はひどい男ですね。自慰に他人を巻き込むなんて、余程の悪人ですよ」
どうしてこうなったのかを考えるにはもう遅すぎた。理由などとうの昔に忘れてしまったしいまさらこの行為に意味を見出そうとも思わなかった。
それは彼も私も同じだった。「ほんとうに、どうしようもないですね」彼の中に自分を放っても、残るのは虚しさだけだった。
彼自身も勃起していたが、オズ君が見ていますよ、と囁くとすぐに達してしまった。
ただ、滑稽だった。
 

****

オズ、と名前を呼んでも温もりさえ帰って来なかった。
失ったものはただ一つなのに、得たものはいらないものが多すぎて、いつの間にか一つひとつの形がわからなくなってしまった。
欠けているか傷がついているか、俺が持っているもののなかにあいつの空の眼窩に埋まるものは何一つない。
主人のかわりに失った眼の代わり。あいつも、望むものはたった一つなのに。
あ、とか、ん、とか言葉にならない声を、ため息にまじってあげている。
(こんな自分は知らない)
指先すら自分の意志で動かせない律動をただ一身に受けていると、ブレイクが「何を考えているんですか?ねえ、何を感じているんですか」と笑う。
そのひどく可笑しそうな様子に何も言えずに喘いでいると動きが激しくなるばかりで。
湧いた頭に何も聞こえてこなくなる。立ちあがった俺のそれを見て、ブレイクが何か囁いた。
熱い息が耳にかかり、冷たい瞳にぞくりとして達した。その瞬間、彼はひどく空虚な顔をする。何か言いたそうな顔。ああ、それでも何も言わないんだお前は。
いまこの瞬間を、振り向きだにしないで。

(埋まらない墓穴)
 

 
ちなみにオズはこの場にいません
ぐだぐだなどうしようもないブレギルもえますよねという話題になったんだ…

 

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